この記事を書いた人 2010年代にIT系の会社を創業。2026年1月、法人破産・自己破産を決断し、現在手続きを進めています。 → 運営者について
「自分のせいで、従業員の人生を狂わせてしまった」
会社を潰してから、この罪悪感が消えません。
夜中に目が覚める。ふとしたときに、従業員の顔が浮かぶ。「あのとき、もっと早く決断していれば」という後悔が、頭の中をぐるぐる回る。
この記事では、私が感じている罪悪感を正直に書きます。
「こうすれば楽になる」という簡単な答えはありません。でも、同じ気持ちの人がいることを知ってほしい。あなたは一人ではありません。
私が感じている罪悪感
会社を潰した罪悪感は、いくつかの種類があります。
従業員への罪悪感
これが一番大きい。
「会社を辞めてもらうことになった」と伝えたときの、従業員の表情が忘れられません。
驚き、戸惑い、そして諦め。
「自分の経営判断のせいで、彼らの生活を狂わせてしまった」
この思いが、今も胸を締め付けます。
取引先への罪悪感
長年付き合ってきた取引先に、迷惑をかけることになりました。
未払いのまま終わってしまう取引もある。「信頼して取引してくれていたのに、裏切ってしまった」という後ろめたさがあります。
家族への罪悪感
妻には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
結婚したとき、こんな未来は想像していなかったはず。「自分と結婚しなければ、もっと幸せだったのでは」と思うことがあります。
自分自身への罪悪感
「なぜもっと早く決断できなかったのか」
この後悔が、自分自身への罪悪感になっています。
もっと早く撤退していれば、傷は浅かったかもしれない。ずるずると続けてしまった自分が許せない。
罪悪感の正体
罪悪感に苦しんでいるとき、ふと気づいたことがあります。
罪悪感は「責任感の裏返し」だということ。
無責任な人は、罪悪感を感じません。
会社を潰しても「仕方ない」「自分は悪くない」と開き直れる人もいる。でも、私はそうなれなかった。
罪悪感を感じるのは、従業員のことを、取引先のことを、家族のことを、本気で考えていたから。責任を感じているから。
だから、罪悪感を感じること自体は、悪いことではないと思うようになりました。
ただし、罪悪感に押しつぶされてはいけない。
罪悪感を感じながらも、前を向いて生きていく。それが、残された自分にできることだと思っています。
罪悪感との向き合い方
罪悪感とどう向き合えばいいのか。私が試していることを書きます。
1. 罪悪感を否定しない
「罪悪感を感じるな」と言われても、無理です。
感じているものは、感じている。それを否定しても、余計に苦しくなるだけです。
だから、罪悪感を感じていることを認める。「自分は悪いことをした」と思ってもいい。
その上で、「でも、それで終わりではない」と自分に言い聞かせています。
2. 事実と感情を分ける
罪悪感に押しつぶされそうなとき、事実と感情を分けて考えるようにしています。
事実:会社を畳むことになった。従業員を解雇した。
感情:自分のせいだと感じている。申し訳ないと思っている。
事実は変えられません。でも、事実に対する解釈は変えられます。
「自分のせいで会社が潰れた」と思うこともできるし、「経済環境や市場の変化が原因だった」と思うこともできる。
どちらも間違いではない。でも、自分を責め続けることだけが正解ではないはずです。
3. できることに集中する
過去は変えられない。でも、今できることはある。
- 従業員への未払い給与は、立替払制度で保護されるよう手続きを進める
- 取引先には、誠実に状況を説明する
- 自分の生活を立て直す
「今できること」に集中することで、少しずつ前を向けるようになりました。
罪悪感を感じながらも、やるべきことをやる。それが、私なりの向き合い方です。
罪悪感は消えるのか
正直に言うと、まだ消えていません。
今も、ふとしたときに罪悪感が襲ってきます。
元従業員のSNSを見てしまったとき。取引先だった会社の前を通りかかったとき。妻が疲れた顔をしているとき。
「自分のせいだ」という思いが、胸を締め付けます。
でも、最初の頃よりは頻度が減りました。
会社を潰すと決めた直後は、毎日のように眠れなかった。今は、眠れない夜は週に1〜2回くらいになりました。
時間が解決してくれる部分もあるのかもしれません。
罪悪感を「消す」のではなく、「共存する」という感覚。
罪悪感を抱えながらも、新しい生活に集中することで、少しずつ前を向けるようになってきました。
同じ気持ちの人へ
もしあなたが、会社を潰した罪悪感に苦しんでいるなら、伝えたいことがあります。
あなたは一人ではありません。
私も同じ気持ちを抱えています。きっと、他にも同じ思いをしている人がいる。
罪悪感を感じているのは、あなたが責任感のある人だから。
無責任な人は、罪悪感を感じません。あなたが苦しんでいるのは、従業員のことを、取引先のことを、家族のことを、本気で考えていたから。
自分を責めすぎないでほしい。
会社を潰したのは事実。でも、それはあなたの人間としての価値を否定するものではありません。
会社を潰しても、人生は続く。
私は今、新しい生活を始めています。罪悪感を抱えながらも、少しずつ前を向いています。
あなたにも、そうなれる日が来ると信じています。
まとめ
会社を潰した罪悪感は、簡単には消えません。
従業員への申し訳なさ、取引先への後ろめたさ、家族への罪悪感。それは今も、私の中にあります。
でも、罪悪感を感じること自体は、悪いことではない。それは責任感の裏返しだから。
大切なのは、罪悪感に押しつぶされないこと。
今できることに集中して、少しずつ前を向く。罪悪感と「共存」しながら、新しい生活を始める。
あなたは一人ではありません。
この記事の情報について 本記事は筆者の個人的な経験に基づいています。精神的に辛いときは、専門家(カウンセラー、心療内科など)に相談することをおすすめします。
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