自己破産から5年後|クレカは作れる?CIC・JICCが消えてもKSCが残る理由

この記事を書いた人 令和に入ってからIT系の会社を創業。2026年1月、法人破産・自己破産を決断し、現在手続きを進めています。 → 運営者について

「自己破産から5年経ったら、クレジットカードは作れるようになるのか」

自己破産後、多くの人がこの疑問を抱えています。

結論から言うと、CIC・JICCの記録は5年で消えます。KSC(銀行系)は7〜10年です。

  • CIC(クレジットカード系)の記録が消える → クレカ作成や携帯分割が可能になる
  • JICC(消費者金融系)の記録が消える → カードローンの申込みが可能になる
  • KSC(銀行系)の記録はまだ残る → 住宅ローン等の銀行融資はまだ難しい

この記事では、信用情報機関の仕組みと、5年後にできるようになること・まだできないことを整理します。

なお、筆者はまだ5年後を迎えていません。法的根拠と一般的な事例に基づいて解説しています。

目次

結論:CIC・JICCの記録は5年で消える。KSCは7〜10年

自己破産の事故情報が登録される信用情報機関は、日本に3つあります。

信用情報機関主な加盟先登録期間
CICクレジットカード会社、携帯キャリア5年
JICC消費者金融、一部カード会社5年
KSC銀行、信用金庫7〜10年

CICとJICCは5年で事故情報が削除されます。つまり、5年後にはクレジットカードの審査や携帯電話の分割払いの審査が通る可能性が出てきます。

一方、KSCは7〜10年間記録が残ります。銀行系のローン(住宅ローンなど)は、5年後の時点ではまだ制限が続きます。

5年後は「すべてが元通り」ではありませんが、生活の不便さはかなり軽減されます。

信用情報機関と登録期間の仕組み

3つの信用情報機関

日本には3つの信用情報機関があり、それぞれ加盟している金融機関が異なります。

CIC(株式会社シー・アイ・シー) クレジットカード会社や携帯電話キャリアが加盟しています。クレジットカードの審査や、携帯端末の分割払いの審査で参照されます。

JICC(株式会社日本信用情報機構) 消費者金融や一部のカード会社が加盟しています。カードローンやキャッシングの審査で参照されます。

KSC(全国銀行個人信用情報センター) 銀行や信用金庫が加盟しています。住宅ローンやマイカーローンなど、銀行系の融資審査で参照されます。

登録期間の起算日

注意が必要なのは、登録期間の起算日が機関によって異なる点です。

  • CIC: 免責許可決定日から5年
  • JICC: 免責許可決定日から5年
  • KSC: 破産手続開始決定日から7〜10年(官報情報に基づく)

CICとJICCは「免責許可決定日」が起算日です。自己破産の手続きが終わり、裁判所から免責許可が出た日から数えます。

KSCは「破産手続開始決定日」が起算日です。免責許可決定日より前なので、実質的にはCIC・JICCより少し早く起算が始まっています。ただし、登録期間自体が7〜10年と長いため、CIC・JICCより後に消えることになります。

自分で確認する方法

信用情報は、各機関に開示請求をすれば自分で確認できます。

機関開示手数料開示方法
CIC500円インターネット・郵送
JICC1,000円スマートフォンアプリ・郵送
KSC1,124〜1,200円インターネット・郵送

5年が経過したら、まず開示請求をして記録が消えているか確認するのが確実です。

5年後にできるようになること

CIC・JICCの記録が消える5年後には、以下のことができるようになる可能性があります。

クレジットカードの新規作成

CICの記録が消えれば、クレジットカードの審査対象になります。

ただし、「記録が消えた=必ず審査に通る」ではありません。審査基準は各カード会社によって異なります。年収や勤続年数、他の借入状況なども考慮されます。

一般的に、審査が比較的通りやすいと言われるカードから申し込み、利用実績(クレジットヒストリー)を積んでいくのが現実的です。

携帯電話の分割払い

スマートフォンなどの端末を分割で購入する場合、CICの信用情報が参照されます。

5年後にCICの記録が消えれば、分割払いが可能になります。端末代金が10万円を超える場合はより厳しい審査が行われることもありますが、通常の分割払いであれば対応できるようになる可能性が高いです。

消費者金融・カードローンの利用

消費者金融やカードローンはJICCを参照します。5年後にJICCの記録が消えれば、申込みが可能になります。

ただし、再び借金を抱えるリスクがあるため、利用には慎重な判断が必要です。

賃貸契約

賃貸物件の入居審査で、信販系の保証会社を利用する場合、CICの信用情報が参照されます。5年後に記録が消えれば、信販系の保証会社の審査にも通りやすくなります。

なお、独立系の保証会社(日本セーフティーなど)はそもそも信用情報を参照しないため、自己破産後でも審査に通る場合があります。

5年後でもまだ制限が残ること

5年後にすべてが元通りになるわけではありません。以下の制限は残ります。

銀行ローン(住宅ローン等)

KSC(全国銀行個人信用情報センター)の記録は7〜10年残ります。

銀行が取り扱う住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなどは、5年後の時点ではまだ審査に通らない可能性が高いです。

銀行ローンの利用を考えている場合は、KSCの記録が消えてからになります。

破産時に関わった金融機関での取引

信用情報機関の記録が消えても、「社内ブラック」と呼ばれる自社記録は別です。

自己破産時に迷惑をかけた金融機関(借入先のカード会社や銀行)は、自社のデータベースに記録を残している可能性があります。この記録には明確な削除期限がなく、半永久的に残ることもあります。

対策としては、破産時に関わりがなかった金融機関を利用することです。

クレジットヒストリーの空白

5年間クレジットカードを使っていないため、クレジットヒストリー(クレヒス)が空白の状態になっています。これは「スーパーホワイト」と呼ばれます。

30代〜40代でクレヒスがまったくないと、「過去に事故があったのでは」と推測される場合があり、審査で不利になることがあります。

対策としては、審査が比較的通りやすいカードを1枚作り、少額の利用と確実な返済を繰り返して実績を積むことです。

私の場合:まだ5年後を迎えていません

正直に書きます。

私は2026年1月に自己破産を決断し、現在手続きを進めている最中です。つまり、まだ5年後を迎えていません。

この記事は、法的根拠と一般的に知られている事例に基づいて書いています。5年後を迎えたら、実際にどうだったかを追記する予定です。

現在の生活:

  • クレジットカードは使えない → デビットカードで代用
  • 携帯端末の分割払いはできない → 一括購入
  • ETCカードは使えない → ETCパーソナルカード(デポジット制)で対応

不便はあります。ネットショッピングや、サブスクの支払い方法に困ることもあります。

でも、生活はできています。

5年は長いですが、永遠ではありません。

5年後に向けて今からできる準備

5年後を見据えて、今からできることがあります。

信用情報の開示請求をする

5年が経過する前後で、各信用情報機関に開示請求をしましょう。

記録が消えていることを確認してから、クレジットカードの申込みやローンの審査に進むのが確実です。記録が残っている状態で審査に落ちると、「審査落ちの記録」がさらに残ってしまいます。

デビットカードやプリペイドカードに慣れる

自己破産後の5年間は、デビットカードやプリペイドカードで生活することになります。

この期間に「クレジットカードがなくても生活できる仕組み」を作っておくことが大切です。5年後にカードが作れるようになっても、使いすぎない習慣を維持できます。

安定した収入を確保する

信用情報の記録が消えても、安定した収入がなければ審査には通りません。

5年後にクレジットカードやローンを利用したいのであれば、安定した収入基盤を作っておくことが前提になります。

よくある質問

Q. 自己破産の記録は一生消えないのか?

いいえ。信用情報機関の記録には登録期間があり、CIC・JICCは5年、KSCは7〜10年で削除されます。「一生ブラックリストに載る」ということはありません。

Q. 5年後に必ずクレジットカードは作れるのか?

信用情報の記録が消えれば審査対象にはなりますが、「必ず通る」とは限りません。カード会社ごとに審査基準が異なり、年収や勤続年数なども考慮されます。

Q. 記録が消える前にカードを申し込むとどうなるか?

事故情報が残っている状態では、ほぼ確実に審査に落ちます。さらに、「審査申込み」の記録が6か月間残るため、短期間に複数申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、さらに審査に通りにくくなります。

Q. 家族の信用情報に影響はあるか?

ありません。信用情報は個人単位で管理されています。自己破産した人の配偶者や子どもの信用情報に、事故情報が記録されることはありません。

ただし、家族が連帯保証人になっていた場合は、その保証債務は家族自身のものとして残ります。

まとめ

5年後にできるようになること:

  • クレジットカードの新規作成(CIC・JICC記録消去後)
  • 携帯電話の分割払い
  • 消費者金融・カードローンの利用
  • 信販系保証会社の賃貸審査

5年後でもまだ制限があること:

  • 銀行ローン(KSCは7〜10年)
  • 破産時に関わった金融機関での取引(社内ブラック)

大切なこと:

  • 5年間は不便だが、生活はできる
  • 信用情報は必ず消える。永遠ではない
  • 焦らず、まず開示請求で記録が消えたことを確認してから動く

この記事の情報について 本記事は筆者の個人的な経験と調査に基づいています。信用情報の登録期間や審査基準は変更される場合があります。具体的な判断については、必ず弁護士等の専門家にご相談ください。

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