この記事を書いた人 2010年代にIT系の会社を創業。2026年1月、法人破産・自己破産を決断し、現在手続きを進めています。 → 運営者について
結論:連帯保証は消えない。でも選択肢はある
法人破産したら、社長の連帯保証はどうなるのか。
結論から言うと、法人が破産しても、連帯保証は消えません。社長個人に返済義務が残ります。
「連帯保証があるから、会社が潰れたら自分も終わりだ」
私も、そう思っていました。
でも、選択肢は「自己破産」だけではありません。経営者保証ガイドライン、任意整理という方法もあります。
この記事では、法人破産後の連帯保証の扱いと、自己破産を回避する方法を、私自身の経験も交えて解説します。
法人破産後、連帯保証はどうなるか
まず、法人破産後に連帯保証がどうなるかを整理します。
法人が破産すると、法人の債務は消滅します。しかし、連帯保証は法人との契約ではなく、社長個人と債権者との契約です。
つまり、法人が破産しても、連帯保証という契約は別に残り続けます。
結果として、法人が返済できなくなった分は、連帯保証人である社長に請求が来ます。
請求のタイミング
法人破産の申立て後、数週間〜数ヶ月で請求が来ることが多いです。
弁護士がついていれば、弁護士経由で連絡が来ます。いきなり自宅に督促状が届くわけではありません。
ただし、一括返済を求められることが多いです。分割返済を希望する場合は、交渉が必要になります。
連帯保証の金額を確認する
まず、自分がいくら連帯保証しているか把握することが第一歩です。
確認方法:
- 契約書を確認する:融資契約書、保証契約書を引っ張り出す
- 弁護士に相談して整理してもらう:複数の借入がある場合は特に重要
複数の借入がある場合、「この借入には保証がついている」「この借入にはついていない」が混在していることがあります。
【私の場合】
私の場合、銀行融資には連帯保証がついていましたが、一部の取引先への未払いには保証がついていませんでした。弁護士に相談して、初めて正確な金額を把握できました。
自己破産を回避する3つの方法
連帯保証があっても、自己破産以外の選択肢があります。
方法1:経営者保証ガイドライン
2013年に策定された「経営者保証に関するガイドライン」を使う方法です。
一定の条件を満たせば、自己破産せずに保証債務を整理できます。
主な条件:
- 誠実に経営していた
- 財産を隠していない
- 法人と個人の資産を分離していた
メリット:
- 官報に名前が載らない
- 資格制限を受けない
- 自己破産のデメリットを回避できる
ただし、すべてのケースで適用できるわけではありません。弁護士に相談して、自分のケースで適用可能か確認が必要です。
方法2:任意整理
債権者と交渉して、返済条件を変更する方法です。
- 返済額の減額
- 返済期間の延長
- 利息のカット
などを交渉します。
自己破産は回避できますが、減額幅には限界があります。また、ある程度の返済能力が必要です。
方法3:分割返済の交渉
一括返済が難しい場合、分割返済を交渉する方法です。
債権者が応じるかは状況次第ですが、弁護士を通じて交渉するのが一般的です。
「毎月〇万円なら返済できる」という提案をして、債権者と合意できれば、自己破産を回避できます。
それでも自己破産を選んだ私の理由
私の場合、結局は自己破産を選びました。
【私の場合】
銀行融資約4,000万円に連帯保証がついていました。
弁護士と相談して、経営者保証ガイドラインの適用も検討しました。
しかし、私の場合、返済能力を考えると現実的ではありませんでした。毎月の返済額を計算すると、何十年かかっても終わらない。
だから、自己破産を選び、借金から解放される道を選びました。
自己破産は「終わり」ではない
「自己破産」という言葉には、強いネガティブなイメージがあります。
でも、自己破産しても人生は続きます。
- 仕事はできる
- 普通に生活できる
- 数年後にはクレジットカードも作れる
「自己破産=人生終了」ではありません。
むしろ、借金を抱えたまま何十年も苦しむより、自己破産してリセットする方が、人生を前に進められると思いました。
連帯保証を外す方法はあるのか
「法人破産の前に、連帯保証を外せないか」
そう考える人もいるかもしれません。
結論から言うと、法人破産前に連帯保証を外すことは難しいです。
連帯保証を外すには、債権者の同意が必要です。会社の経営が悪化している状況で、債権者が「保証を外していいですよ」と言うことは、まずありません。
代わりの保証人や担保を提供できれば可能性はありますが、現実的には難しいでしょう。
連帯保証を外すことを考えるより、破産後の対応を考えた方が建設的です。
まとめ
法人破産と連帯保証:
- 法人が破産しても、連帯保証は消えない
- 社長個人に返済義務が残る
- 一括返済を求められることが多い
自己破産を回避する方法:
- 経営者保証ガイドライン(条件あり)
- 任意整理(返済能力が必要)
- 分割返済の交渉
伝えたいこと:
- 「連帯保証があるから終わり」ではない
- 弁護士に相談して、自分に合った選択肢を探す
- 自己破産も、人生の終わりではない
この記事の情報について 本記事は筆者の個人的な経験に基づいています。具体的な判断については、必ず弁護士等の専門家にご相談ください。
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